気づきの書評(18) 「Hard Things 」
シリコンバレーのVCのベン・ホロウィッツが、起業家のハード・シングスを説明する。一般の常識とちがう、逆接的な困難の例として、実際の本などでかたられているのとはちがうケースがすごく説得力があります。本当に難しいのは、目標を設定することではなく、目標を達成ないときに社員を解雇すること。本当に難しいのは、優秀な人々の採用ではなく、彼らが既得権に安住して、不当な要求をしたときにどう対処するか。本当に難しいのは、会社の組織をつくることではなく、その組織でコミュニケーションして、現場に納得させること。どれも今、中小企業やベンチャーが、なぜ研修やセミナーだけでは、まなんでもうまくいかないかにあてはまります。修羅場での実行力。「逃げない強い心」と、「常に学ぶ力」は、コーチングでも起業家に限らず、習慣にまで定着化させるのにリーダーには必要なのです。