気づきのキャリア(49)「まず2 things (それは二つあります)といえ」グローバル企業で学んだ英語のコミュニケーション術
大学を出て28歳になるまで、全く英語を話したことはなかったのですが、ひょんなことから国連とインテルで24年間働いて、なんとか定年まで務めることができました。若い人のの中には、英会話に必要以上に期待や恐れを持っている人が多いですが、グローバル企業で学んだ英語でのコミュニケーション上達のコツをお話します。
1.英語ではアカデミックスマートよりもストリートスマートを狙え
文法や、難しい単語・言い回しはあまり気にしないでください。映画やビデオ、テレビドラマなどで、簡単な言回しを使いましょう。海外のテレビでキャプションがついてあるものがあれば一番いいです。本や参考書の言回しは古いものが多くおかしいのもあります。
2.まず2 things (それは二つあります)といえ
私がまず言われたのは、英語で質問されたら、まず自分の考える答えを二つあると言えということでした。一つだと少ない、3つだと最後をも思いつかない場合や、忘れてしまうときもある。だからいつも2thingsと言ってから考えろといわれました。これは、英語では、まず結論を言って、それから完結に理由を言わないと通じないんですね。よく日本人は、まず背景の説明からはいってしまうので、それでは理解できないと、おこられるんです。なにかの理由をたずねられたら、最初に 2 things(二つあります)とずばっと言ってしまう。これは、私の社会人経験の中でも非常に役立っている教えです。
<h2>大きな声で自信をもって</h2>
よくどうしたら英語がうまくなるかとか、うまく伝わるかとかの質問があります。よく見ていて損だとおもうのは、非常によいことを言っているのに、声が小さくて聞こえないとか。自信がなさそうなので、インパクトがないのです。また、エグゼクティブは自信があるので、自信をもって強い語調で話す人の言うことしか聞かないいんですね。自信をもっているふりをしないと、現実派の自信のある人たち(特に経営層)はそれだけでイライラして聞いてくれないのです。
3倍大きい声で、3倍ゆっくり、特に自信をもってソラでいえるように何回も準備して練習する。私もプレゼンのワークショップで、ビデオで録画したものを一緒に見て目線やテンポを確認してもらいます。声を大きくして、自信ありそうにするのは、最初ははずかしいですが、ダンダンなれます。
3.食事のときには先に酔う
「仕事の話はできるのですが、食事のときの会話が難しいです。何を話せばよいですか?」という質問を良く受けます。日本人は真面目なので、しほと以外で、日常のつまらない話題や、なんとなくよく知らないことばを話すのは難しいと感じてしまうのです。そういうときには、お酒を飲める人なら、先に軽く酔ってしまうことをおすすめします。そうすると、はずかしいという気持ちがなくなって、どんどんはなせるようになるので、英語もすごく上達します。あと、写真をみせながら話すのは、よいので。スマホに犬の写真など入れておきましょう。思いついたことがすごく簡単に口からでてきます。そして自分のすべらない話のレパートリーを増やしましょう。
いかがですか?
まず自転車のように乗ってこいでみましょう。